はじめに
「ちゃんと整理しよう」
「きれいに保とう」
そう思って始めた環境整備が、
いつの間にか続かなくなっている。
それは意志が弱いからでも、
性格の問題でもない。
環境整備を“努力”として扱っていること自体が、失敗の原因だ。
環境が荒れる本当の理由
環境が荒れるとき、必ず起きていることがある。
それは
判断が発生し続けている状態。
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これは捨てていいのか?
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今日は忙しいから後でやろう
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これは誰のものだろう
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まだ使うかもしれない
一つ一つは小さいが、
判断が積み重なると人は必ず先延ばしを選ぶ。
つまり環境が荒れるのは、
「判断コストが高すぎる設計」になっているから
環境整備=気合、はもうやめたほうがいい
多くの現場や家庭では、
環境整備がこう扱われている。
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気づいた人がやる
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忙しくない時にやる
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マナー・意識の問題
これでは続かない。
なぜなら
人に期待する設計だから。
忙しい日もあれば、気分が乗らない日もある。
それを毎回カバーする前提自体が無理だ。
環境整備の定義を変える
私が辿り着いた定義は、これ。
環境整備とは、意志力を使わずに正しい判断ができる状態を作ること。
重要なのは
「きれいかどうか」ではない。
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迷わないか
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判断しなくていいか
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誰でも同じ行動になるか
ここが設計されていれば、
環境は勝手に整う。
判断を減らす環境は、こう作る
実際に効果があった考え方を一つだけ紹介する。
「撤去基準」を人ではなくルールに置く
例えば冷蔵庫。
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名前が書いていないもの
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日付がないもの
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一定期間を過ぎたもの
これを
感情抜きで撤去するルールにする。
「かわいそう」「まだ使えそう」
そう感じても、判断はしない。
ルールが判断する。人は従うだけ。
これだけで、
環境整備は驚くほど軽くなる。
環境が整うと、最初に変わるもの
一番最初に変わるのは、
見た目ではない。
人の態度と判断スピードだ。
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注意が減る
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指摘が減る
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迷いが減る
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空気が荒れにくくなる
環境は、人の行動を映す鏡だから。
まとめ
環境整備は、
几帳面な人のためのものじゃない。
むしろ
忙しい人・判断を減らしたい人のための技術だ。
努力で保つ環境は、必ず崩れる。
設計で保つ環境だけが、残る。
次は、
「家の片付けで一番いらないのは“やる気”だった」
という話を、もう少し具体的に書いていく。
ここから
「どう設計すれば散らからなくなるのか」を
一つずつ分解していく予定だ。

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